1950年(昭和25年)代のアメリカでは文書をタイプライターで打ち出すのが一般的でした。そんな中、ベット・ネスミス・グラハムという女性がいました。ある日彼女は大量の大事な書類を打つ仕事をしていたのですが、タイプミスをするたびに打ち直しや修正などで時間をとられてしまいます。そこで彼女は、「紙と同じ色で塗りつぶしてしまえばいいのでは」と考えたのです。実際に間違えたところに白い絵の具を塗ってタイプを打ち直してみると見事大成功。修正液は1951年(昭和26年)にベット・ネスミス・グラハムによってアメリカで発明されました。
日本には1952年(昭和27年)に初めて「リキッドペーパー」が、丸善によって輸入されました。1970年(昭和45年)には丸十化成が国産初の修正液「ミスノン600」を開発し、販売しました。また、ぺんてるが1983年(昭和58年)にボトル型で、水性油性両用、しかも複写カーボンやタイプライターのインクも消すことが出来る「万能タイプ」を発売。さらに速乾性の「タイプ印字用」の開発、発売により一気に普及しました。その後、ペン型修正液の登場し、繊細な修正も可能になっています。
修正液の永遠の課題は「乾きが遅い」ことでした。近年では乾きが遅いということはないのですが、塗っても乾くまでは字が書けませんので、少しの間でも長く感じてしまうんですね。この課題を克服したのが、1989年(平成元年)に消しゴムメーカーのシードゴム工業から発売された修正テープ「ケシワード」です。修正テープは全く新しい修正用品として注目され、各社が販売に参入して爆発的に普及しました。現在では、修正用品の主力になっています。
